11月の終わり、トロントの西に位置する高校エトビコ・スクール・オブ・ジ・アーツ の生徒たちは校長先生に指示されるまま、講堂に集まった。
その日、いじめ撲滅キャンペーンを行っている歌手のレディ・ガガから同校の生徒たちにあてたビデオ・レターが流された。
同校の校長先生の配慮で、この日までレディ・ガガからのビデオ・レターについては完全水面下で進められ、思わぬサプライズに生徒たちは感動で歓喜したという。
実は、8月に同校の生徒の一人が人気トークショーのホスト、エレン・デジェネレスなどセレブ数人に手紙を送っていた。その手紙には「僕の学校ではいじめについて話し合いをしているけれども、実際には何も変わっていない。レディ・ガガのような影響力の大きい人物が関わってくれたら、大きな変化につながると考えています」と書かれていた。
レディ・ガガは、米国バッファローで十代の若者がいじめで自殺したことを知り、自らいじめ撲滅キャンペーンを立ち上げ、活動を行っている。そして、レディ・ガガのスタッフから同校の校長へ連絡が入ったのは10月のことだった。
カナダでもいじめが原因で自殺した若者のニュースがたびたび報道されている。
現実的には、若者の間で差別的な言葉がまだまだ日常的に使われ続けているという。
エトビコ・スクール・オブ・ジ・アーツ では、同性愛嫌悪、人種差別、性差別、身体イメージに関する問題に対して、パフォーマンスを通して取り組んでおり、他校へもこのメッセージを広めるべく計画を進めている。
レディ・ガガはメビデオの中でまず同校の校長先生と生徒たちに「あなた方を誇りに思う」と語り、「思いやりと愛を持ち、どんな人も受け入れ、公平であってほしい」と訴えた。さらに、いじめが憎悪犯罪になるよう尽力中だと語った。
わずか15秒間のメッセージだが、まるで隣の友達に話しかけるように語られる彼女の言葉は、同校の生徒たち一人ひとりの胸に直接響き、その瞬間、変化が生まれたに違いない。
トロントの高校生たちに宛てたレディ・ガガのメッセージ・ビデオは
こちら。
レディ・ガガの最強のメッセージは彼女の楽曲にも込められている。