
国際結婚に関連した本はいくつも出版されている。
作者の自伝的コミック「ダーリンは外国人」は今年映画化されるほどの人気だし、
この作品を筆頭に「ダーリンは○○人」といった体験エッセイがずいぶん出版されている。
しかし、本書「日本人の国際結婚 カナダからの報告」はそれらとは一線を画する、
データとインタビューをベースに冷静な視点で書かれたノンフィクションだ。
著者のサンダース宮松敬子氏もカナダで国際結婚した一人だが、
自身の体験談よりも、自ら行ったカナダ全土を対象にしたアンケート調査により
ジャーナリストならではの鋭い切り口で
さまざまな方向から「国際結婚」を解体、検証している。
特に日本人の妻や夫の声だけでなく、
カナダ人の夫や妻のリアルな考えや本音を引き出すことに成功しており、
それら一つひとつが非常に興味深い。
また、同性婚や国際離婚、さらに子供の親権問題にかかわるハーグ条約についても触れている。
また、北米文化の現実や日本ではあまり知られていないリドレス、
トロントの日系コミュニティーにまで言及しており、
読みやすい言葉ながら、多くの情報がつめこまれた充実の1冊だ。
本書はアマゾンなどで購入可能。
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